うつ病は誰もがかかる可能性のある病気であり、罹患しないためには、早期に兆候に気付くことが重要となる。心と身体が発するサインを見逃さず、適切に動くことが予防には欠かせない。最もわかりやすいサインの一つが、持続的に憂鬱な気分が続くことだ。一日中気分が沈んで晴れない、何を見ても楽しいと感じられない、といった状態が長く続く場合には注意が必要だ。これは、単なる気分の落ち込みではなく、病的な状態である可能性が高い。この憂鬱な気分は、朝~午前中に強く現れやすいという特徴がある。
次に、これまで楽しめていたことへの興味・関心の喪失も特徴的な兆候だ。趣味や好きな動画やマンガ、友人との会話など、以前は楽しめていたことに対して全く興味が湧かなくなり、何もする気力が湧かない。これは心のエネルギーが枯渇している状態であり、放置すると意欲や集中力の低下につながり、生活に支障が及びだす。以前はスムーズにできていた仕事が難しくなったり、約束を忘れたりといった不具合が目立ち始めるため、周囲が異変に気付くこともあるだろう。
また、うつ病は心の病気といわれているが、身体に不調が現れることも多い。代表的な身体症状として、頭痛やめまいが挙げられる。そのほか、肩こりや胃腸の不調、不眠といった症状もみられる。これらの原因不明の身体のサインは、心が「もう限界だ」と発しているSOSといえる。こうした兆候が続く場合は、一人で抱え込まず、すぐに専門の医療機関に相談することをおすすめする。